ホーローは直火ダメ?メリットデメリットとお手入れ方法も紹介します

ホーローは直火ダメ?メリットデメリットとお手入れ方法も紹介します 暮らし

見た目が可愛く、写真映えするホーロー。

インスタの料理アカウントでもよく見かけるし、流行ってますよね。

野田琺瑯やバーミキュラ、ル・クルーゼなど、ホーロー製品を持っていなくても一度は聞いたことがあるメーカーではないでしょうか?

ホーローの1番の魅力は、なんと言っても直火にかけられるところ。

プラスチックのタッパーなど、料理の保存によく使われますが、直火ダメなところが残念に思うことありますよね。

直火がダメな保存製品が多いなか、直火にかけられて便利なホーローのメリットやデメリット、気を付けるべきポイントを紹介します。

ちなみに、私も見た目の可愛さから初めて買った鍋がホーロー鍋ですが、料理初心者だった私は、そのホーロー鍋を傷だらけにした苦い思い出があります…。

私みたいにならないようにホーローを使いこなして、便利に時短料理を叶えましょう♪

ホーローは直火がダメって本当?メリットとデメリット

ホーローは直火がダメって本当?メリットとデメリット

結論から言うと、保存容器やマグカップなど、たくさんのホーロー製品がありますが、どれも直火ダメではなく、直火okなんです。

直火okなのがホーローの最大のメリット!

ホーローは、なんと紀元前に誕生したとされていて、日本には飛鳥時代に伝わったようです。

かなり歴史が深くて驚きですよね。

そして、漢字では琺瑯(ほうろう)と書きますが、読み方が難しいためホーローと表記されるのが一般的なんです。

ホーローは、鉄やアルミニウムなどの金属材料の表面に、ガラス質の釉薬を高温で焼き付けた素材のことです。

釉薬(ゆうやく)とは、陶磁器や琺瑯の表面をおおっているガラス質の部分のこと!

耐久性に優れているため、ヤカンや鍋などの調理器具や食器、保存容器の素材として使われます。

また、工芸品や屋外広告看板、道路標識、鉄道設備用品、ホワイトボード、浴槽など、幅広く活用されているんですよ。

ホーローのメリット

直火使用できるのが嬉しいホーローですが、それ以外にも嬉しいメリットがたくさんあります。

ホーローのメリット
  • 汚れやにおいがつきにくい
  • そのまま直火にかけられる
  • そのままオーブンで使える
  • 保湿性と冷却性に優れている
  • 熱伝導に優れている

こんなにたくさんあるんです!

ホーローを使わないのはもったいないですよね。

汚れやにおいが着きにくい

酸や塩分に強く、汚れやにおいが着きにくいです。

化学物質が溶け出ることもないため、食材や料理の味や品質が変わりにくいのが嬉しいポイント。

においが着きにくいので、お酢に漬け込むマリネや、味噌、キムチなど、においが強い食品の保存におすすめですよ。

また、汚れも着きにくいので、ミートソースやカレーなどの油分が多く、洗うのが手間な料理にも。

プラスチックの保存容器だと洗うのが大変…という場合にもホーローなら安心ですよ。

そのまま直火にかけられる

ホーローは、汚れやにおいが着きにくいのでカレーなどの煮込み料理には嬉しいですよね!

ふっ素樹脂加工などの内面コーティング加工をしている鍋は、食品の塩分によって内面コートが傷む原因となり、料理を入れたままの保存はダメなんです。

ホーローは表面がガラス質のため、食材の塩分によって鍋が傷む心配がなく、料理の保存にもおすすめです。

そのため、汚れやにおいを気にせず保存できて、そのまま直火で温められるのはとても便利ですよね。

煮物やカレーは、電子レンジよりも直火で温めた方が早いので、直火にかけられるのは嬉しいポイント。

そのままオーブンで使える

可愛いデザインが多く、料理が映えるホーロー。

オーブン調理したまま食卓に並べられるので、洗い物も減らせて一石二鳥ですよ。

野菜グリルや、残ったカレーにチーズをのせた焼きカレーなど、オーブン調理をしてそのまま食卓に並べるだけで、華やかになること間違いなし。

簡単な料理でも豪華に見えるので、今日はラクしたいな…なんて日に私はよくお世話になっています。

家族は美味しくて嬉しい、私はラクで嬉しい、皆が嬉しいレシピなんです!

保温性と保冷性に優れている

冬のホットドリンクは冷めにくく、夏のアイスドリンクはぬるくなりにくいのが嬉しいですよね。

しかし、ホーローは急激な温度変化には弱いので注意が必要!

冬のキンキンに冷えたホーローカップに熱々のドリンクを入れると割れてしまうことも。

あらかじめ、水道のお湯でマグカップを人肌程度に温めておくなどの対策が必要ですよ。

熱伝導に優れている

金属の熱伝導性の良さと、ガラスの酸と塩分への強さを兼ね備えたホーロー。

密閉率が高いので熱を逃さず、材料を入れても温度が下がりにくく、調理するのに使い勝手がいいのも大きなメリットですよ。

磁器部分からの遠赤外線の効果で材料の中まで火が通りやすく、ホーロー鍋で煮込むと素材の甘みが感じやすくなります。

ホーローのデメリット

メリットが多いホーローですが、デメリットもあるので紹介しますね。

ホーローのデメリット
  • 調理する際に持ち手が熱くなる
  • 衝撃や急な温度変化に弱く割れやすくなる
  • 高めの値段で重たい
  • 衝撃に弱く、衝撃を与えると壊れやすい
  • 水分や塩分でサビやすくなる
  • 電子レンジでは使用できない

調理する際に持ち手が熱くなる

持ち手の部分も金属加工なので、持ち手が熱くて素手では持てないことがほとんどです。

しかし、温度変化に弱いのがホーロー。

料理の後に冷蔵庫で保存する場合でも、粗熱を取るために一定時間放置が必要です。

フライパンの様に振ることもないので、持ち手の熱さは注意が必要ですが、さほど困ることはなさそうですよ。

衝撃や急な温度変化に弱く割れやすくなる

ホーローは急な温度変化に弱いため、温度変化が激しいとヒビが入る危険があります。

ヒビや小さなキズから、割れが広がることがあるので注意してくださいね。

冷蔵庫で保存していた鍋を、取り出してすぐに直火にかけることは絶対にダメ。

逆に、料理後に冷蔵庫で保存する際にはしっかり粗熱を取って常温になってからにしましょう。

高めの値段で重たい

職人の技術が必要不可欠のホーローは、安価で軽い素材と比べると、どうしても価格が高くなりがちです。

しかし、耐久性に優れていて長く使えるため、購入時は高価でも買い替えが不要で、お得な場合も多くあるんです。

そして、ホーローの両手鍋の平均的な重さは4〜5㎏ほどです。

料理をするのに、水や材料を入れると5k〜7㎏になるので、そのホーロー鍋を運ぶのは負担です。

また、洗って棚に戻すなどの後片付けのことを考えると、重たさは負担となりデメリットと言えますね。

衝撃に弱く、衝撃を与えると壊れやすい

ホーローは鋳物が多く、ガラスよりも割れやすいです。

鋳物(いもの)とは

高温で溶かした金属を、鋳型の空洞部分に流し込み、冷やして固めた製品

鋳物ホーローは慎重に扱う必要があり、もしぶつけてしまったらすぐに鍋のふちが欠けてしまったり、ホーローが剥がれたりします。

水分や塩分でサビやすくなる

ホーローには鉄を使っているため、サビやすいです。

特に、フチなどのホーローがついていない部分や、ホーローが剥げて鉄がむき出しになってる部分は非常にサビやすくなっています。

そのため、水分は原則厳禁です!

使用後は、充分に乾燥させて保管してくださいね。

また、料理後に冷蔵庫で保管する際にも注意が必要ですよ。

冷蔵庫に入れることで、鍋の中に水蒸気が発生してしまいます。

そのため、サビを防止するためには、一時的に冷蔵庫に保管するのは問題ありませんが、頻繁に出し入れするのは避けてくださいね。

電子レンジでは使用できない

ホーローは、電磁波を反射することで温めることができないようになっているため、電子レンジは使用不可です。

少しだけならと軽い気持ちで使うと、電子レンジの故障にも繋がります。

使用時間に関係なく、電子レンジを使用するのはダメ!やめてくださいね。

ホーローは直火okだけど電子レンジはNG!

ホーローは直火okだけど電子レンジはNG!

直火okで便利なホーローですが、電子レンジで使えるホーロー製品はありません。

ホーローは、金属材料にガラス質を高温で焼き付けたもの。

金属やガラスは電子レンジ使用できないのはご存知ですよね。

電子レンジは電磁波の力を利用して食材を温めます。

しかし、金属やガラスはその電磁波を反射するため、食材が温まらないのです。

そのため、ホーローも同じく電子レンジはNGなんです。

直火okだし、短時間だけだからなどと、安易に電子レンジを使用すると、故障してしまう可能性があります。

ひどい場合は、火花が散って発火する原因にもなるので、絶対にやめてくださいね。

電子レンジで使用できる容器の種類

  • 耐熱性ガラス容器
  • 陶器・磁器
  • 耐熱性プラスチック容器
  • シリコン容器
  • 耐熱性ラップ

など

これらが電子レンジ使用可能の容器の種類です。

電子レンジもとても便利ですから、どうしても使いたい場合には参考にして容器を選んでみてくださいね。

ホーローの温め方

  • 直火
  • オーブン

直火とオーブンは、ホーローokです。

直火で煮物を温めたり、オーブンでグリルやグラタンを焼いたり、便利に使ってくださいね。

ホーロー直火使用の焦げはこう落とす!

ホーロー直火使用の焦げはこう落とす!

ホーローを直火使用していると、焦げ付きが気になってきますよね。

お気に入りのホーロー鍋、焦げがついてると台無し。

しかし、スポンジやタワシでゴシゴシこすり洗いするのはNGですよ。

焦げを落とす際に大切なのは、ふやかすことです。

食器用洗剤とお湯をホーローに入れて、つけ置きしてふやかします。

その後、柔らかいスポンジでこすり落とします。

それでも取れない時は、スプーンなどの金属製のものではなく、木べらなどで擦ってみてください。

金属製のものを使うと傷がつく場合があるので、使わないようにしましょう。

それでも取れない時は、次のステップへ。

  • 重曹
  • クエン酸
  • 酸素系漂白剤

クレンザーなどの研磨剤が入っている洗剤を使うのは避けましょう。

使うなら、これらを使って焦げ退治してくださいね。

私は、環境や肌に優しい重曹やクエン酸で先に焦げが落ちるか試してみます。

それでも落ちなかったら、酸素系漂白剤を使って焦げ退治してますよ。

さっそく、やり方を紹介していきます。

重曹で焦げを落とす

  1. ホーロー鍋の焦げ付きが浸るくらいの水を入れて、中火にかける
  2. 火にかけた水に重曹を入れて溶かす(水1リットルに対して、大さじ1程度)
  3. 沸騰したら火を止めて、熱湯が冷めるまで1時間ほど置いておく
  4. 鍋の水を捨てて、スポンジと食器用洗剤で優しくこすり洗いする

1回で落ちない場合は、この工程を3回ほど繰り返しやってみてください。

繰り返しやるほど、焦げが落ちやすくなりますよ。

クエン酸で焦げを落とす

  1. 鍋の焦げ付きが浸る程度の水を入れて、中火にかける
  2. 鍋にクエン酸を入れて溶かす(水1リットルに対して、大さじ1〜2程度)
  3. 約10分ほど弱火で煮立たせたら、冷めるまで放置する
  4. 鍋の水を捨て、スポンジと食器用洗剤で優しくこすり洗いする

クエン酸がなければ、お酢やレモン汁で代用できます。

ただし、お酢を使った場合は沸騰させると匂いが強く、むせる場合も。

充分に換気しながら行ってくださいね。

酸素系漂白剤で焦げを落とす

  1. 鍋の焦げ付きが浸る程度の水を入れて、中火にかける
  2. 鍋に酸素系漂白剤を入れて溶かす(水1リットルに対して、スプーン3杯程度)
  3. 約10分ほど弱火で煮立たせたら、冷めるまで放置する
  4. 鍋の水を捨て、スポンジと食器用洗剤を使って優しくこすり洗いする

重曹やクエン酸で落とせない焦げ付きは、洗浄力の高い酸素系漂白剤を使ってみましょう。

塩素系漂白剤はサビの原因になるので使用しないでくださいね。

直火使用できるのがホーローの嬉しい部分ですが、焦げ付いて見た目が悪くなってしまうことも。

やり方も簡単なので、メンテナンスしてみてくださいね。

定期的にメンテナンスをして、安心して直火使用しましょう。

ホーローを長く使うためのポイント

何度も紹介していますが、ホーローの表面はガラス質です。

そのため、衝撃や急な温度変化に弱いです。

ガラスと同じように扱う意識で取り扱うのが、長持ちのポイントですよ。

移動は慎重に!とにかく、ぶつけない!落とさない!

急激な衝撃を与えるのは厳禁です。

少しでも急激な衝撃を与えると、ガラス質のホーローはヒビや破損、変形の原因となります。

空炊きしない

空炊きとは

調理器具の中に、食材など何も入れない状態で加熱すること

空炊きは、ヒビ割れや取っ手の破損、火傷など、故障や怪我に繋がります。

煮物など調理中は、鍋底に具材がくっついた状態で加熱され続けると、接触部分が局部空炊きとなります。

鍋底に具材がくっついたままにならないように、かき混ぜながら調理しましょう。

もし空炊きをしてしまったら、落ち着いて自然に冷めるのを待ってください。

慌てて水をかけるのは、急激な温度変化が起こるので危険ですよ。

炒め物や煎り物に使用しない

ホーロー鍋で炒め物や炒り物をすると、ホーローのヒビ割れの原因になります。

カレーの具など炒めてから煮込む料理の場合は、炒める工程はフライパン、煮込む工程はホーロー鍋と分けるようにしてくださいね。

急速に冷やさない

急な温度変化を避けるために、コンロから下ろしてすぐ水をかけるなど、急速に冷やすのはやめましょう。

ガラス質が収縮して、ヒビ割れの原因になりますので要注意です。

自然に冷めるのを待ってくださいね。

まとめ

まとめ
  • ホーローはたくさんの製品があるが、保存容器など直火がダメそうでも、どれも直火使用できるのが嬉しいポイント
  • ホーローは、直火使用okだが電子レンジはダメ。電子レンジでホーローは温められないだけではなく、故障や発火の危険がある
  • ホーローの焦げを落とすのはふやかすのがポイントで、重曹やクエン酸、それでも落ちなければ酸素系漂白剤を使用して焦げを落とす

保存容器は直火がダメと思われがちですが、ホーローなら直火使用できるのは驚きですね。

便利で長持ちなホーローは、これから大活躍すること間違い無しです♪

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